埼玉各地を訪問

2017-07-16 ブログ

7月10日の月曜日、農水大臣政務官として、地元の埼玉県(熊谷、深谷、羽生、さいたま市)を訪問。各所で公明党の市議さんもご一緒くださいました。

埼玉新聞でも報道されましたが、羽生市がすすめる農地中間管理機構(農地バンク)を通じた「担い手への農地集積」の取り組みを視察。河田こうめい市長がお越しくださいました。制度面でも様々な工夫(換地を必要としない利用権設定による迅速な圃場整備と中間管理機構による集積の組み合わせ等)をされていましたが、なにより素晴らしいのは、農地所有者や担い手、地元土地改良区、行政などの緊密な連携です。実際にみて感じるものこそ、大事な点なのだなと。立花部長はじめ現場の方の苦労が実っていました。

そのほか、熊谷にある農業大学校を訪問、栽培技術だけでなく、農業経営をいかに教えるか工夫されていました。学校によるグローバルGAP取得などもその一例。GAPをとることそのものではなく、とる過程を経験させることで、学生が独立した農業者となったとき、あらゆる場面で自分で考えることができるようにするための基礎を教えていました。ほかに、品種開発の過程などを勉強することで生産を支えるもの全てを理解させ、生産に活かす方法も徹底されていました。

深谷では、産地直送センターを。生産者が協同し市場のニーズに立ち向かう姿勢、すばらしかったです。オランダの強さを語るときよく言われるのは輸出ですが、本当にすごいところは、危機のとき生産者が協同し、産業界や学術界などとの連携を自立的にすすめたことです。日本が学ぶべきところです。トマトを袋詰めしていましたが、国の補助金をつかい導入された機械により、全てのトマトの形状などは記録され、そのデータに基づき規格ごとに自動選別、販路ごとにわけられていました。生産者は方々はここに持ち寄るだけで選果の手間が省け、生産に注力できます。土とともにある誇りも確認させていただきました。

さいたまでは、ヨーロッパ野菜研究会を訪問、外食や卸などとの連携、求められるものを即応して栽培する仕組み、素晴らしかったです。様々な顧客から年ごとに変わるニーズがあるのですが、つくりたいものをつくるのではなく、求められるものをつくる姿勢を貫き対応しています。それができるのは、過去の自らの実績をきちんと記録し、そこから生産の見込みをきちんと立てているからです。課題は、ヨーロッパ野菜に取り組む人たちが少ないため、作物が実らなかった場合の代替がきかないこと(融通し合うことができないこと)まだ始まったばかりの取り組みですが、しっかり支えていきたいと思います。
埼玉にも様々な農業の可能性があります。

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