党幹部座談会 公明の真価発揮へ(3)

2017-01-18

公明新聞:2017年1月18日(水)付

“東京発”政策、相次ぎ実現
都議会公明党 福祉、防災など表舞台に
半世紀以上 都政のかじ取り役果たす

斉藤鉄夫幹事長代行 東京都政において、福祉を政治の表舞台に引き上げたのは公明党だ。都議会公明党は1963年の選挙で3議席から一挙に17議席へと大躍進した(当時は都議会公明会)。当時、福祉は行政の末端組織の仕事という認識が強く、公明議員が議会で質問で取り上げたら、「都政の場でそんな議論をするな!」などとヤジを飛ばされた。有名な話だ。

大口善徳国会対策委員長 首都直下地震など巨大災害への備えでもそうだ。都の防災対策は、台風など風水害に集中しており、公明議員が震災対策を防災計画の軸に据えよと訴えたら、役人は「いつ来るか分からない震災に税金は使えない」と。

平木大作青年局長 若い人たちに、そうしたエピソードを紹介し、「都政で福祉や震災対策の本家本元は都議会公明党だ」と言うと、皆、「知らなかった」と驚く。都議会公明党について、最近の話題とともに、“歴史的実績”も訴えると理解を深めてもらいやすい。

井上義久幹事長 岩盤に爪を立てる思いで壁を乗り越えてきた先輩議員の苦労が実り、今や、福祉の充実や震災対策の強化を言わない議員、政党はほとんどいない。公明党が推進した児童手当も東京都から本格的に始まり、国の子育て支援策の柱にまで成長した。

中島よしお都議会公明党団長 視覚と聴覚の両方に障がいを持つ「盲ろう者」への支援でも、視覚と聴覚、それぞれの障がい者を支える国の制度はあったが、複数の障がいを持つ人を対象にしたものはなかった。こうした現状を盲ろう者である東京大学の福島智教授から伺い、都に対策を働き掛け、盲ろう者を支援する全国初の公的施設を開設することができた。

山口那津男代表 まさに、都民の暮らしや安全・安心のために必要だが、まだ存在しない制度とは何か。それを探り、実現可能な形に政策を練り上げ、都に提案していく――。これが都議会公明党で、草創の時代から受け継ぎ、誇りにしてきた政治姿勢だ。

知事と議員の役割は異なる

井上 都議の大切な役目は、地域や都民の声に耳を傾け、都政に反映させること、それは東京全体の発展に通じていく。一方で、都知事は都民全体を代表する民意をつかみ、それに応える責任を負う。都知事と都議がそれぞれ選挙で選ばれ、別の役割を果たすのが、二元代表制の特色だ。

山口 都知事選でマクロ、都議選でミクロの民意が示されるとも言え、いずれも大切だ。過去の都政は二つの民意が対話で結ばれた時に発展し、摩擦がある時に停滞し始めている。対話が極めて大事だ。

中島 私たちは、議会での質問を通して知事と“対話”をしている。だから、本会議の代表質問は、議員総出で約2カ月間かけて作成し、行政側ともギリギリの折衝を重ねてまとめ上げている。

大口 その中で全国に先取りして提案・実現した政策は多い。全国トップ水準のがん医療を進め、都内で75歳未満のがん死亡率が05年からの9年間に16.5%減少した。ドクターヘリも東京での導入が契機となり、全国配備の道が開かれた。こうした“東京発”の政策は数え上げればきりがない。

平木 6日の党東京都本部の新春賀詞交歓会で、小池百合子都知事は「都議会公明党の真摯な質問により都民にとって手厚く、安心できる都政を進めさせてもらっている」と述べていた。

中島 来月22日から、第1回都議会定例会が始まるが、都知事とは是々非々の立場に立ちつつも、建設的な緊張関係、そして信頼・協力関係に基づいて都政を前に進めていきたい。都議会自民党との関係もよく聞かれるが、都議会自民党を含めて、どの会派とも必要な協力はしていくという基本的なスタンスで、政策の合意形成を図っていく。

都民ニーズに応え結果残す

斉藤 人口、経済の規模で国レベルといえる東京において、半世紀以上にわたって都政の“かじ取り役”を担い、都民の幅広いニーズに応え、確かな結果を残してきた都議会公明党への期待は高い。

山口 その通りだ。首都東京の動向は日本全体にも大きな影響を及ぼす。夏の都議選では都政の発展、そして、公明党のネットワークの中軸の役割を果たす都議会公明党23人の全員当選を党の総力を挙げて勝ち取ろう!

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