政治評論家・森田実氏と熱血対談

2013-05-23

国際化時代の日本のリーダー

先月29日、敬愛する政治評論家の森田実先生と対談の機会をいただきました。
この前日、私は森田先生のブログ「森田実の言わねばならぬ」を見て驚きました。私の著書『世界で勝てる日本をつくる』(潮出版社)の紹介と共に、こう綴られていたのです。
「私は寿命がある限り働き続ける決意ですが、この世から去る友が増えるとともに、どうしても自らの終焉を考えてしまいます。こういうとき、頼もしい後輩に会うことが最大の楽しみです。
私たちの国・日本を託せるすぐれた若い人に会うことが、いちばんの楽しみなのです」

「本書を読んで、矢倉かつお氏は、わが日本国を託せるすぐれた指導的人物であることを確信しました。矢倉かつお氏は国際的に活躍できる経験と能力をもっています。矢倉かつお氏は、限りなき人民大衆への愛の心と、高い道徳性と知性と強靭な精神力をもった新しい時代の担い手になりうるすぐれた人物です。国際化時代の日本のリーダーとしてふさわしい新たな指導者です」
このたびは、森田先生との熱血対談の模様を紹介します。

努力の人 苦労の人

矢倉
私は中学校時代から「たゆまざる 歩みおそろし かたつむり」との言葉を座右の銘としてきました。努力の大切さと周囲の方への感謝の思いを伝えたいと『世界で勝てる日本をつくる』にも、この言葉と私自身の体験を書かせていただきました。
森田先生のブログの中でも、「本書の読者は、真実の人間の真実の人生の記録から多くを学びとることができるでしょう。それは努力することのすばらしさです」と評価して頂き、私も感激でいっぱいです。

森田
小・中・高校の生徒や、保護者の方にも読んで頂きたいですね。みんな勇気をもらったと思いますよ。
1回目読んだ時、私は「政治家を志す青年の人間性を描いた書」として読みました。2回目に読み直してみると、青少年へのメッセージに感じられるのです。

矢倉
支持者の方からも「子どもに読ませたい!」というような言葉をたびたびいただきました。私自身、父が20歳の時に亡くなり、家計を支えながら勉強しぬき、4度の挑戦で司法試験に合格しました。米国、中国での留学など学び抜いた青春時代は、「努力」と「苦労」の連続でしたが、かけがえのない黄金の日々であったと思います。
今回、私は38歳で国政に挑戦いたします。必ずや「若い力で政治を変革していこう」と深く決意しております。

森田
私は今、80歳ですが、我々の時代は人生50年と言われました。私の兄は21歳で亡くなりました。今の感覚と違って、当時、38歳というのは世の中の本当の中心です。矢倉さんの本を読むと、お父さんを早くに亡くされ、お母さんを支えながら苦労をされている。青年時代の苦労は、最大の財産になるのだなとしみじみ感じました。

矢倉
森田先生は、かつて「私の原点は“母の涙”です。私の兄が戦死して、戦後しばらくたってから、“白い箱”になって帰ってきた時でした。その時の母の悲しみ」「私もこの時の母の慟哭の姿が、戦争反対の原点です」と語っておらたことをうかがい、感動しました。

森田
ありがとうございます。全国で公明党の支持者の方と対話を重ねてきましたが、皆さん、親や祖父母の思いを背負いながら、社会貢献の人生を歩んでおられますね。

徹底的な現場主義

矢倉
森田先生は、公明党の草創期からじっと見守ってくださっていますね。公明党との出会いは、どのようなものだったのでしょうか。

森田
私は公明党が結党した時期に、すぐ近くの新宿区左門町の日本評論社に勤めていたのです。政治特集をやろうという企画が持ち上がった時には、公明党の担当になりました。すぐに取材に行って公明党の議員にインタビューをしたのですよ。非常に礼儀正しく、紳士だった。地方議員にも100人を超える知り合いができました。
公明党の地方議員は、困っている人がいたら、すぐ飛んでいくんです。徹底的な現場主義です。こんな政党は、ほかにありませんね。

矢倉
ご存じのように、公明党は3000人の議員を抱えるネットワーク政党です。市町村や都道府県、そして国のレベルで連携して政策実現にまい進しています。

大衆と共に語り、戦う

森田
その通りですね。公明党の議員は、休まない。手を抜かない。これはすごいことです。アリストテレスは、政治指導者の条件として2つあげています。1つは、人並み優れて道徳的であること。もう1つは、人並み優れて知的能力があること。
私は、政治家の条件としてもう1つ加えたい。それは恵まれざる人への愛です。これは公明党の立党の精神と同じですね。

矢倉
はい。「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」。この立党精神を私も深く胸に刻んでいます。

若い後継者が育つ唯一の政党

森田
公明党の優れた点は、良い人材を集めていることです。前回の衆院選挙で、私は関西や九州など各地で新人の候補者とお会いしました。矢倉さんをはじめ、公明党は若い後継者がどんどん育ってきている。
公明党は唯一の政党らしい政党ではないかと思います。しかも機関紙を日刊で出し、自分達で記事を編集し、自分達で配布をしている。権力の圧迫でも新聞が止まらないんです。これはすごいことです。

矢倉
配達をしてくださっている方の尊い労苦に、私も深く感謝をしております。森田先生は、以前、ある新聞配達の女性について「毎朝、午前5時45分に、わが家の新聞受けに必ず新聞が入るんです。ぜひ、ごあいさつせねばと思い、冬の寒い日だったと思いますが、玄関でお待ちしていました。そうしたら、なんとすっきりして、爽やかで、本当に立派な姿でした」と語っておられました。私も森田先生と同じ思いで、尊い支持者の皆様に最敬礼をしております。

組織は富士山型

森田
公明党の組織はピラミッド型の理想です。市町村や都道府県に大きな基礎があり、中央と連携して政治を推進する。
裾野の広い富士山型の組織は公明党だけです。ほとんどの組織では後継者が育たない。公明党以外は、だるま型や逆ピラミッド型の組織になっているんですよ。その意味でも、今後の日本を担っていける政党は公明党だと思います。

矢倉
私の親友でもある平木大作君も今回の参院選では比例区から立候補します。私も、平木君をはじめ、青年の議員、候補者の仲間と力をあわせて希望の未来を開いていきます。

森田
公明党は理性ある人たちの集団です。最大の山は1月の山口代表の中国訪問でした。一触即発の時期に、習近平総書記と会見しました。私は、公明党代表団に感謝しました。新たな21世紀の日中関係を開いてくれたのです。
公明党は日本の良心です。日本の柱です。だから私は、今回の参院選は公明党の力を証明する選挙ではないかと考えているのです。

復興と防災・減災

矢倉
参院選で公明党は2つの政策の柱を掲げています。1つは大震災からの復興の加速。それに防災・減災を一気に進めていくべきだということです。もう1つは中小企業で働いている人も潤うような本当の景気回復を成し遂げること。この2つを掲げて、公明党は戦っていきます。

森田
2年前の3月11日から、ずっと眺めておりますと、中央と地方が一体になって一番頑張っているのは公明党です。防災・減災ニューディールが優れているのは、一人も犠牲者を出さないための、全ての人の生命を守る事前防災の思想だということです。
1つは防災教育によって。もう1つは社会資本の充実によって、命を守る。人間の命を守ること以上に大事なことはありません。公明党には粘り強く戦って頂きたい。

本当の景気回復へ

矢倉
アベノミクスで株価は上昇していますが、まだまだ「景気回復を実感できない」という声を聞きます。明るい兆しが見え始めた今だからこそ、切れ目なく経済対策を実行していくことが重要です。

森田
2015年には消費税が10%に上がると言われています。私は消費税の問題を乗り切る方法は、軽減税率以外にないと思います。消費税を上げても耐えられる人、それからやっていけなくなる人があるんですね。庶民を救うのは軽減税率しかない。生活に必要な品物が安く買えるということであれば、生活を守ることができるわけですね。
もちろん、国際的には日本の財政再建が議論になっている。消費税反対と言ったら国際的な信用を失います。ですから、軽減税率が唯一の対策だと私は思いますので、10%の段階で導入していただきたい。そのためには、公明党に選挙で勝利してもらうしかないのです。
今の政治状況を見ると、誰かが中小零細企業、地域経済が大事なんだと。ここを潤す政策を実現しないといけないんだと言わなければいけないんです。これを一生懸命にやっているのが公明党です。庶民がきちんと生きていける社会を築く。だから私は公明党に期待しています。

国際交渉のプロだからこそ

矢倉
ご期待に応えるためにも、必ず勝ちぬいてまいりたいと思います。私は国際弁護士として、また経済産業省の国家公務員として、日本を守るための国際交渉の現場にも携わってきました。
語学を駆使して力強く交渉することで、国民の生活を守ろうと戦ってきました。舞台は変わりますが、国民の幸せのために戦うという誓いは変わりません。

森田
弁護士は法律を駆使して、いろいろな人の人権を護ってきました。その根本は法律です。法律を実際に使って事件を解決してきた弁護士の経験が、国会という立法府で生きていくことでしょう。国際化時代は、後戻りすることが不可能な時代です。世界の目で日本を見る。国の垣根を越えて活動する人材が必要です。
今、私たちが必要とするのは、単身で世界に行って、諸外国の政治家と討論できる。そういう政治家です。これからはアメリカと中国の時代です。矢倉さんは、その両方の言葉、英語と中国語ができる。両方に人脈がある。自由に仕事ができる。日本の政界で本当に希有な、大切な存在となるでしょう。

政治の失敗の悲劇を知っている

森田
それから、矢倉さんの本を読んですごいと思ったのは、経済産業省で実際に仕事をして、民主党政権の実体を見ていることです。どんなに民主党政権がひどかったか、紳士的に描いています。政治で何をしたら駄目なのかということを知っているということは、ものすごく大きい。
国際的な法律の仕事をしてきた。米中に人脈があり、言葉も堪能。役人としても政権を診てきた。貴重な存在です。私は矢倉さんを支持します。

矢倉
私が実感したのは、現場を見ていないリーダーが作ったスローガンだけの政治では駄目なんだということです。大衆が何を考えているのか。それを知らないままに政治が動いてしまうと、ただの表面上の人気取りの政策しか行われません。
公明党は現場主義です。しっかりとした日本の政治の礎を作るために、現場の声に耳を傾け、戦っていくことが私の使命であると改めて実感いたしました。

公明党の応援団

森田
私はなんといっても公明党の平和主義に期待します。戦争をやったら全て終わりです。平和を守ること以上の重要な仕事は、政治にはありません。公明党は全国で何百万という人々が平和を求めている。
しかも、皆さんが礼儀正しく、紳士的です。議員は24時間、一生懸命に働いている。だから私は公明党の応援団になりたいと思っています。

矢倉
森田先生の応援で元気いっぱいになりました!
世界の平和をリードしゆく日本をつくるため、全力で走り抜いてまいります!

やくら・かつお
1975年生まれ。党青年局次長、同日本経済再生推進本部事務局次長。東京大学法学部卒。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)法学修士課程修了。日本、米ニューヨーク州弁護士。前経済産業省参事官補佐。さいたま市在住。38歳。

もりた・みのる
1932年生まれ。政治評論家。東京大学工学部卒。日本評論社出版部長、『経済セミナー』編集長などを歴任し、1973年から政治評論家として活躍。テレビ・ラジオに多数出演。主な著書に『森田実の言わねばならぬ 名言123選』(第三文明社)『森田実 時代を斬る』(日本評論社)など。東京・港区在住。80歳。

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