埼玉を歩くと、物流の重要さを実感します。特に、埼玉県内を通る圏央道は、東北自動車道や関越自動車道など主要な高速道路と連結しています。 この圏央道を起点として、東日本一帯、さらには関越自動車道の終点である新潟県へつながり、日本海を渡れば韓国、ロシア、ヨーロッパへとつながる壮大な物流網がみえます。
しかし、圏央道など経済効果の高い道路の建設が不完全な状態が続き(いわゆるミッシングリンク)、経済効果が十分に発揮できない状態です。経済の動脈は物流です。既述の圏央道だけでなく上尾道路などの早期完成を目指し、埼玉を日本の物流の起点とし、そこから日本経済の興隆を推進します。
日本は観光立国を目指しています。外貨獲得とともに、文化力の発信を通じ国際的地位の向上にもつながります。その秘密兵器が埼玉です。
埼玉県は秩父地域を中心に豊かな温泉もあり、川越など情緒ある街並みもあります。行田市の「埼玉(さきたま)古墳群」など、世界遺産登録予備軍といってもよい観光名所も多くあります。あとは伝える力です。私は、この埼玉の魅力を、国内のみならず世界に広めたいと思います。
成功への秘訣は、魅力ある宿泊施設をさらに増やすことです。これは、全国2位の旅行客を受け入れながら、宿泊客となると全国最下位となる埼玉の課題でもあります。とともに、各観光名所を結ぶ観光バスやタクシーなどの提携をはかるとともに、外国からの旅行者の流れが東京から埼玉はじめ地方に向くよう、必要な交通手段の整備を行います。
埼玉県はじめ日本の観光地を世界にアピールし、世界を日本に取り込む先頭にたちます。
少子高齢化とともに、全国的に空き家増加が問題となっています。全国の空き屋比率は、住宅全体の13.5%(2014年7月現在)です。
そして、この空き家の問題が今後ますます深刻化することが予想されるのは、高齢化していくスピードが最も速い県である埼玉県です。空き家問題の解決は、埼玉県が中心になって対策を立てなければいけません。
国として、空き家問題に悩む地域が、たとえば高齢者の方の住まいを支えるものとする、新しい事業をはじめる若者などに貸し付ける、また、生活困窮者や刑期を終えた人の社会復帰に尽力するNPOに貸し付けることなど、有効活用することを推奨していきます。
そのために、空き家問題の根本原因である固定資産税の問題を解決し、空き家のニーズをマッチングする取組を全国に先駆けて行う等の政策を行います。