圏央道西側区間が開通

2015-11-01

公明新聞:2015年11月1日(日)付

圏央道の区間開通式でテープカットする石井国交相ら=31日 埼玉・久喜市

圏央道の区間開通式でテープカットする石井国交相(前列中央)ら=31日 埼玉・久喜市

4高速道路つながる
石井国交相式典に出席 

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の桶川北本インターチェンジ(埼玉県桶川市)――白岡菖蒲インターチェンジ(同県久喜市)の区間が31日、開通した。これにより神奈川県から茨城県西部に至る西側主要区間が完成し、圏央道を通じて東名高速、中央道、関越道、東北道の4高速道路が結ばれた。石井啓一国土交通相(公明党)が式典に出席した。

圏央道は、東京都心を半径約40~60キロで取り巻くように計画された環状道路。今回の開通で、全長約300キロのうち8割が完成した。これまで都心を経由して関西、中部方面と東北地方を行き来していた物流が圏央道に移り、都心の混雑が緩和すると期待されている。

国土交通省は来年4月、首都圏の高速道路の一部区間で、起点と終点が同じなら同一料金にする料金体系を導入。割高な圏央道の料金を値下げすることで利用を促し、都心の渋滞解消を図る。

周辺自治体への経済効果も大きい。圏央道の整備率が8%だった1994年に15ヘクタールだった沿線市町村の工場立地面積は、昨年には6倍近い85ヘクタールに増加。今後も工場や物流施設の立地が進むとみられる。

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