2015-02-17
矢倉かつおです。
暦のうえでは「雨水」を過ぎ、雪解けの時季、梅の薫りが春を呼んでいます。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
先日、私も委員を務める参議院予算委員会において、「景気回復実感のため」の補正予算を「国の借金を増やすこと無く」約3兆円分、審議のうえ可決することが出来ました。
なかでも注目されるのが、「地域が、域内消費を喚起し景気回復実感を果たすため、自由に使えるお金(地域消費喚起・生活支援型交付金)」として、総額2500億円が計上されたことです。
これを財源とする目玉政策のひとつ、それが「プレミアム付き商品券」です。例えば、この商品券を買うため10,000円を支払う、すると1,000円券が11枚発行されます。「1,000円分がお得(プレミアム)」だから、「プレミアム付き商品券」です。
「国がお金を出し商品券を発行しても、そのために使われなくなったお金がタンスにしまわれるだけじゃないのか、景気回復に本当に効果はあるのか。」こんなお声をよくいただきます。当然のご懸念かと思います。
しかし、この「プレミアム付き商品券」発行のため、国が補助するのはプレミアム分(例えば1,000円分)のみです。それが「呼び水」となり、家計の「眠っているお金」(先ほどの例では10,000円)を呼び起こします。タンスからお金を「動かす」のです。
その狙いは、この家計からのお金の動きを、皆様がお住まいの各地域に届け、行き渡らせることにあります。とりわけ、少し元気の無くなっている地域の商店街などで優先的に使っていただき、地域を元気にしたい。そのためにはどういった商品券がよいか、まさに各地域の自治体の創意工夫が求められます。
補正予算成立をうけ、早速、各自治体は動き出しています。
先日、ある会合でご一緒した埼玉県春日部市の石川市長が私に、「春日部は、すでにプレミアム付き商品券発行に向け動き出していますよ。なんとプレミアム率30%です。5月には発行します。日本のどこよりも早く発行することが目標です!」と、意気軒昂にお話しくださいました。
発行主体は、地元の商工会議所・商工会です。これを、市内の多子世帯に優先的に販売するとのこと、すごいですね!!
実は、この「プレミアム付き商品券」のアイデアは、公明党の地方議員の皆様が各所の地方議会で実現し積み上げた成功事例の集積を、国レベルで主導、推奨したものです。
今月18日、参議院本会議において代表質問にたった山口代表は、「公明党が連立政権の一翼を担うようになって、国政と地方の政治がしっかり結び合わされ、政策実現のサイクルが育まれました。」と述べました。
「プレミアム付き商品券」はまさに、この公明党の「政策実現のサイクル」の現れなのです。
公明党が地方政治に進出してより60年を迎える本年、地方政治は公明党の原点です。
公明党が、「プレミアム付き商品券」を成功に導き、地域に春を呼んでまいります。