2013-04-10
矢倉かつおです。今回は、皆様からよく頂く「国際弁護士としての経験は?」という質問にお答えします。
2009年から3年3カ月、経済産業省所属の「国際弁護士」として多くの国際交渉に参加してきました。
スイスのジュネーブに、貿易問題を審議する世界貿易機関(WTO)があります。私は月に1回ほど、ここで日本政府の一員として諸外国の代表と議論を交わしました。
欧 米諸国が日本の国内制度(製品安全認証制度や知的財産権制度等)を変えるよう求めてきた時には、国益を守る観点から積極的に反論していきました。また、 WTOにある“国際法廷”でも国際弁護士としての力を生かし、中国によるレアアース輸出規制の問題、ボーイング社とエアバス社の開発競争など重要な案件に 携わりました。
国際紛争を解決するための交渉の場では、世界各国のし烈な駆け引きが渦巻いています。諸外国は自国の利益となるようなルールを国際ルールにまで高める能力が非常に高いのです。「日本はもっと世界に発信する力をつけていかなければならない」――そう痛切に感じました。
「TPP」を中心とした通商ルールなど、参加の是非をめぐる議論はありますが、まさに「世界で勝てる交渉力」が試される時代となりました。
「世界で勝てる日本をつくる」ため、政治家として国際交渉力の強化に取り組んでいきたい。そう決意しております!