2016-10-23
農水省を代表し、WTOの閣僚会合(ノルウェーにて)にて議論、無事、帰国しました。
木曜の夜出発し、金曜昼に着いて夜まで会議、土曜朝から昼まで会議をやり、ランチを食べてすぐに出立、日曜日に帰国という1泊4日の出張。
これなど楽なほうで、総理などは時折0泊3日で出張されるそうです。
会議中は、大臣・副大臣・政務官や事務方トップ以外一切入場禁止なので、残念ながら、発言しているときの写真はなしです。開会前の会場の模様を一枚。
WTOは「世界貿易機関」の略です。加盟国は164カ国、全加盟国に共通して適用される貿易ルールについて、2年ごとに閣僚級の公式会合を行います。今回は来年末に開催される第11回公式会合の準備のための非公式会合です。
WTOでは様々な分野での議論がなされますが、農業の分野では、例えば、農業に対する国内補助金のあり方が問題になっています。
農業政策のため国が様々な補助金をつかうことはどこでもやっていることですが、価格安定のためなどの補助金は自由貿易を阻害する、との理由から、一定の制限をかけようという方向になっています。
ただ、その制限の仕方について、日本に極端に不利になる方向の提案が、他の各国からなされているので、味方づくりをし、その阻止を図ることがひとつの役割でした。無事に果たしました。
ちなみに、WTO交渉では164カ国の加盟国のうち1カ国でも反対すれば合意はできないルールとなっています。EPAやFTAといわれる二国間の協議や、12カ国が参加しているTPPのような複数国での協議・合意が、WTOに変わり増えているのはそのような事情もあります。