204回 厚生労働委員会

2021-08-05

○矢倉克夫君
 公明党の矢倉です。
 大臣、先ほど来よりコロナ中等症患者に対する措置、るる御説明いただいておりますが、マスコミ報道などから国民が抱く思いというのは、コロナ中等症になったらもう自宅で苦しむしかないんじゃないか、そういう方針を全国一律で政府が決めたんじゃないか、こういうところであるんですが、そうでないということであれば、誰一人患者取り残さないという決意の下、改めて今回の措置の内容を御説明いただきたいと思います。

○国務大臣(田村憲久君)
 ちょっと、やはり十分に我々もマスメディア等々に意図というものは伝わっていないなというふうに思っておりますし、そこは反省もいたしておるんですが、こう書いてあるんですね。入院させる必要がある患者以外は自宅療養を基本としということでございまして、入院させる必要がある方は当然入院であります。
 それを基本的に御判断されるのは、それは医師、それを診断いただいている医師であられるわけでありまして、そこが変わるものではございませんし、基本的には中等症の方々はこれは入院をするというのが、基本はそういう考え方の中で、その中においても自宅で対応できるような方がおられれば、その方々はそれは自宅での対応という形であるわけでございまして、そこをどういうような基準かということを、今東京都の中では東京都として御議論をモニタリング会議の中でいただいておるというふうにお聞きをいたしておるわけであります。
 しからば、何でこうなったかというと、今まで、一つは、療養施設に入院の必要のない方々に関しては入っていただいておられたわけであります。療養施設がやはりかなり厳しくなってきたということもございまして、まずはやはり自宅で、どうしても療養施設でなければ対応できない方々は療養施設に入っていただくと、こういう形のところが大きく変わったところであります。
 もう一点は、元々、以前から病床が逼迫する、感染拡大が急激だというところに関しては、その入院をされているその中でおいて必要性というのがあると思いますので、そこはそれぞれの自治体で御判断をいただいて、今まではこういう方々は入院だったけれども、リスクが低ければそういう方々は自宅で療養いただくと。これはもう今までもそういうような基本的対処方針でお書きをさせていただいておりました。そこが先ほど来、東京都の中で、モニタリング会議でどういう基準を考えていくかということを今御議論をいただいておるということでございまして、入院をしなければならない必要性がある方、そういう方々は当然のごとく、仮に軽症であったとしても急激にこの方は悪化する可能性が高いと御判断をされれば、これ中等症じゃないですよ、軽症であったとしても、それは医師の御判断でやはり入院という形になろうと思います。
 そこのところは、決して我々、国民の皆様方の命を軽んじているわけではないわけでありまして、逆に今まで入院患者が、ごめんなさい、感染者が増えてくると、在宅で、自宅で悪化したのに入れないという方々がおられますから、そういう方々に対してしっかりと病床を確保するという意味で、このような形で今皆様方に方向性というものをお示しをさせていただいて、各自治体で御判断をいただく中において対応いただいておるということでございますので、決して国民の皆様方の命をないがしろにするというものじゃなくて、逆に助かる命を一人でもお助けをさせていただきたいという思いの中での今回の考え方だというふうに御理解いただければ有り難いというふうに思います。

○矢倉克夫君
 ほとんどの方が入院する必要がある方、それ以外で、方がもし仮にいらっしゃったら自宅療養が基本と書いているわけでありますが、この基本という言葉が正しいか。同じ通達でも宿泊療養を増やすというふうにも書いているわけでありますし、自宅療養だったら公明党が推進しているレムデシビルも使えなくなる。
 今大臣おっしゃったように、リスクではなく病状によって医師が判断するということであります。そういう部分での、この内容も含めて、混乱回避のための措置というのはしっかりと図っていただきたい。何よりも、こういう不安に寄り添うような発信がなされていないことという反省から政府・与党の連絡会議もできたわけでありますが、そこでの話もなかったということは遺憾であります。是非しっかりと対応を今後もいただきたいというふうに思います。
 何よりも、全ての人がちゃんと医療にアクセスできるような体制をつくるというのが大事であります。不安を負わせるということが一番良くないことでありますので、そこの決意をしっかりやっていただきたい。
 その上で、あともう一つだけ、大臣、御質問、ちょっと時間がありませんで今日はこれのみになりますが、あとは意見として言わせていただきます。
 コロナのワクチンのこの接種の体制推進、私も、四十代の人間などもなかなか進んでいない。コロナのこの危険性が理解できていないから進んでいないかのような風潮があるんですが、そうでなくて、打ちたくても打てない方がたくさんいらっしゃるわけです。私も予約もなかなか取れない。そういうような方のための大規模接種会場であったりとか、様々な若者が打てるような体制を組んでいただきたい。
 あともう一個、東南アジアの方で邦人、在留邦人たくさんいらっしゃいます。多くの方からこういう声を実は聞いております。アストラゼネカのワクチンをこの日本の、在留邦人の、外国の在留邦人のためにしっかりと供給をいただきたいというような声をいただきました。承認をした厚生労働省としてワクチンをどう配分するか、これは責任あるところかというふうに思います。外務省は後ろ向きなところがありますが、是非、政府の中でもしっかりと対応をいただいて、日本人の命を守っていくという、そういう政府の責任の下でも御検討をいただきたいということを申し上げまして、質問に代えさせていただきます。
 ありがとうございます。

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