2015-07-09
公明新聞:2015年7月9日(木)付
講演終了後、斉藤幹事長代行(右から2人目)らと懇談する大西さん(左端)=8日 衆院第1議員会館
2016年6月ごろから約6カ月間、国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在クルーとして活動予定の宇宙飛行士・大西卓哉さんが8日、公明党の宇宙の開発・利用委員会(委員長=斉藤鉄夫幹事長代行)などが衆院第1議員会館で開いた合同会議で講演した。
講演で大西さんは、ISSの長期滞在クルーに任命されるまでの道のりや訓練の様子などを紹介。また、将来の宇宙開発への思いを語り、「人類が高度な文明を築いた原動力は探求心と好奇心だ。新しいものを追い求める姿勢を失ってはいけない」と強調した。その上で、国際社会が連携して進めようとしている月や火星への宇宙探査で「(ISS計画と同様に)日本が中心的な役割を担うことを期待する」と語った。
講演後の意見交換で、参加議員から宇宙政策で支援すべき点を聞かれた大西さんは、8月16日に打ち上げ予定のISS補給船「こうのとり」(日本製)が世界で高く評価されているとして、「日本の強みである技術力に支援を」と述べた。
斉藤幹事長代行は「講演を党の宇宙政策の参考にする」と述べ、宇宙開発の推進をリードしていく考えを示した。