2016-07-17
公明新聞:2016年7月17日(日)付
10日投票の参院選で、公明党から新人6氏(選挙区4氏、比例区2氏)が誕生。早速、各氏が公約実現へと走り出しました。中小企業や医療・介護施設などを訪ね、現場の声に耳を傾ける姿を紹介します。
中小事業者を強く支援
「中小・小規模事業者を強力に支援し、景気回復の実感を家計にまで届けます」と、一貫して訴えてきた三浦信祐氏。12日には、横浜市鶴見区にある、特殊自動車部品を加工する久保精機株式会社を訪れました。
同社の久保輝明相談役と飯田武志社長は、「高い技術力を受け継いでもらいたいが、若手がいない。製造業をもり立ててほしい」と期待を寄せていました。三浦氏は深くうなずきながら、真剣に話を聞いていました。
視察を終えた三浦氏は、「現場の声を政策に反映できるよう全力で働きます」と力強く決意を話しました。
労働現場の声を届ける
公明党として愛知選挙区で9年前の雪辱を果たし、初当選を勝ち取った里見隆治氏。「愛知から日本の明日をつくる」との決意を胸に、12日には愛知県瀬戸市の尾張東地方卸売市場を訪ね、尾張東食品商業協同組合の青山傳八顧問らと懇談しました。
青山顧問は、後継者不足などで同市場の組合数が減少している現状を説明。「地方の商業を活性化させるため、国が積極的に景気対策を進めてほしい」と要望しました。
里見氏はメモを取りながら、「中小企業が景気回復を実感できるよう全力を尽くします」と真剣に応じていました。
地域福祉の充実に走る
伊藤孝江さんは13日、神戸市北区で病院や介護施設などを運営する医療法人を訪問。地域の医療や介護を担う人たちと意見を交わしました。
特に、医療・介護人材の待遇改善や人手不足などについて、「景気回復の流れに取り残されない給与アップを」という声や、「技能を持った外国人の受け入れも進めてほしい」といった要望が寄せられました。
伊藤さんは、「高齢化が進む中、地域の医療・介護は最重要の問題。女性として、また弁護士としての視点を生かしながら、現場の声を必ず政治に届けていきたい」と力を込めて語りました。
景気回復の波を地域に
高瀬弘美さんは14日、北九州の台所・旦過市場(北九州市小倉北区)を訪れ、地域と商店街の活性化について、関係者と意見を交わしました。
海産物を販売する浜田水産の浜田智子さんは、最近の売り上げ状況や経営努力について説明。「頑張っている庶民や、お年寄りなどの弱者を守る施策を進めてほしい」と要望しました。高瀬さんは「(そうした方々を)しっかりと支えてまいります」と約束しました。
高瀬さんは、「真心のご支援に恩返しできるよう、景気回復の波を商店や家庭に届け、日本を元気にしていきます」と情熱を燃やしています。
“安心の長寿社会”築く
熊野正士氏は14日、大阪府大東市の特別養護老人ホーム「あいの里竜間」を訪れ、介護現場で働く人の声を聞き、入所者を激励しました。
兼俊龍彦施設長らは、「『介護職は重労働で賃金が低い』と思われ、志望する若者が年々減っている」と指摘。また、「キャリアアップの促進も課題です。研修の開催や資格取得を積極的に促す環境整備を」と要望しました。
熊野氏は「選挙期間中に訴えてきたのが、介護職員の賃金アップなど介護基盤の強化です。“安心の長寿社会”の構築へ全力で頑張ります」と決意を表明。入所者に「長生きしてください」などと声を掛け、励ましました。
介護の課題解決へ意欲
公明党の比例区7議席目で初当選した宮崎勝氏は14日、埼玉県鶴ケ島市の介護老人保健施設(老健施設)を訪問。施設を運営する医療法人社団満寿会の小川郁男理事長と意見交換しました。
小川理事長は、高齢者が地域で安心して暮らせる「地域包括ケアシステム」を構築する上で、家庭復帰に向けたリハビリなどを行う老健施設が核になると指摘。「老健施設が地域と連携を深めていくための仕組みづくりが必要」と訴えました。
宮崎氏は「支援のあり方を検討していきたい」と述べ、介護の課題解決に向け意欲をみなぎらせていました。