ユーストークの声 政府に

2020-04-23

新たな青年政策 提案めざす
矢倉委員長に聞く

公明党青年委員会(委員長=矢倉克夫参院議員)は、これまで実施してきたユーストークミーティング(ユーストーク)などの声を基に、5月中にも新しい青年政策を取りまとめます。その目的や党青年委の今後の取り組みについて、矢倉委員長に聞きました。

新型コロナにも迅速対応

――昨年来、党青年委は少人数の若者と懇談するユーストークを展開しています。

矢倉 昨年12月から2月中旬まで、26都府県、55回開催しました。900人以上の方から、雇用、子育て、医療、福祉、教育などあらゆる分野の貴重な声を伺いました。不妊治療の助成金アップや奨学金の返還支援充実など、声の一部はすでに青年委所属議員が今国会で取り上げ、施策を前に進めています。

――最近では、新型コロナウイルスの影響が懸念されます。

矢倉 感染拡大により、2月中旬からユーストークも一時中断を余儀なくされました。しかし、その後もSNS(会員制交流サイト)や電話を使って、生活現場、医療現場から声をお聴きし、政策への反映を急いできました。

――どのような対策が進みましたか?

矢倉 例えば、収入が減少した企業支援についてフリーランスを含む個人事業主まで対象を拡大。また、学校休校で休業を余儀なくされた保護者への補償を創設する流れを後押ししたほか、渡航禁止で帰国が難しくなった日本人留学生を支える奨学金の支給を継続させました。家計が急変した世帯の学生も支援します。

さらに、最前線で治療に当たる青年医師の方からの指摘を受け、重症化の兆しが分かるとされる「パルスオキシメーター」(動脈血中酸素飽和度測定器)の活用を政府へ要請。4月7日には、厚生労働省が、同メーターで健康状態を把握する重要性を周知するなど、救命率の向上を図るための手を迅速に打つことができました。

――インターネットを活用して声を聴く取り組みについて教えてください。

矢倉 感染拡大を防ぐため、政府は緊急事態宣言の対象を全国に広げました。これにより、今後、より多くの方々の生活に影響を及ぼすことは必至です。そこで党青年委として、オンラインの会議システムやSNSなどを活用したユーストークを行うことにしました。モニター越しではありますが、すでに北海道、首都圏、大阪、福岡、そして沖縄と、各地にお住まいの青年世代の方々と語り合うことができました。

オンラインユーストークで声を聴く矢倉委員長=18日 参院議員会館

――寄せられた声はどうなっていきますか?

矢倉 今後も、オンラインでのユーストークを順次重ねます。そして皆さまから頂いた声を新しい青年政策として練り上げ、5月にも政府に提出したいと考えています。また、党内でも青年政策を共有し、青年の声が毎年、国の政策や予算の中に含まれ、具体化する流れをつくりたいと決意しています。

――新しい青年政策のポイントは?

矢倉 政策の中身を、少しでも皆さんの“肌感覚に沿った内容”にすることが大事だと思っています。新型コロナウイルスによる影響は、テレワークやオンライン授業など、今後の働き方やライフスタイルなどに大きな変化をもたらしています。これを踏まえると、例えば、街中での無料Wi―Fi(ワイファイ)整備のさらなる促進や、通信料金の大幅な引き下げも考えるべきテーマの一つではないでしょうか。

ネット上に「ご意見箱」を設置

――今後の党青年委の取り組みについて。

矢倉 「自分の声が政治に届き、政治が動いた」との実感を一人でも多くの方に持ってほしいと思っています。そこで、オンラインのユーストークに加え、このほど、党青年委の公式ホームページ 公式ツイッターに「ご意見箱」を新設しました。ぜひ、皆さまからのご意見をお寄せいただければ幸いです。

また、これまで対面で行ってきた政策アンケート「VOICE ACTION(ボイス・アクション)」を、公式ツイッターアカウントのアンケート機能を使い、ゴールデンウイーク期間中にも実施することも考えています。奮ってご参加いただければと思います。

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