2022-08-09
原爆死没者慰霊碑に献花する三浦青年局長ら=7月26日 広島市
公明党青年委員会(委員長=矢倉克夫参院議員)は7月26日、党広島県本部「HIROSHIMA平和創出委員会」(委員長=田中勝・広島市議)が広島市で実施した行事「核時代・被爆77年 HIROSHIMA平和創出行動」に参加しました。この一環として同日夜に行われた「HIROSHIMA平和創出大会 核なき世界を選択する青年フォーラム」での矢倉委員長、三浦信祐青年局長(参院議員)のあいさつ(要旨)などを紹介します。
ロシアのプーチン大統領の核使用をほのめかす発言がありました。核兵器が実戦で本当に使われるかもしれないという局面を迎え、改めて私も国会の委員会で岸田文雄首相や閣僚に「被爆者の方々の思いを持っている日本こそ、人類に対する責任として、核廃絶にしっかり取り組まねばならない」と強く訴えました。その先頭に立ちます。
一方で安全保障の環境が非常に厳しい中、核抑止と軍縮・廃絶が議論を並行させるだけでなく分断を乗り越え、互いに意見交換をしていかないといけない。そのためにも、核兵器に替わる安全保障の議論が重要です。
先日、党青年委員会を代表して首相にお会いした際、核兵器廃絶についてお話しさせていただきました。被爆の実相を世界にしっかり訴えること。この日本にある知見をしっかりと共有していく。そうした行動を通じて核保有国と非保有国の橋渡しをする。これらの役割を公明党が果たしていくということも、改めて深く決意しています。
もう一つ申し上げたいのは、核兵器を廃絶していく上で必要なのは、やはり若者の力の結集、そして若者を軸とした“善の連帯”をしっかりつくっていくことです。核兵器の存在を許さないという怒りとともに、核兵器は必ず廃絶できるという「たくましい楽観主義」を持ち、しっかり着実に一歩一歩進めていく。その思いを党青年委員会の代表として、一人の人間として、皆さまにお誓いを申し上げます。
「政治が次代を担う若者の支えとなり、未来を切り拓く原動力となるべきだ」との考えに基づき、党青年委員会は若者の声を政治に直接反映させる政策アンケート運動「VOICE ACTION(ボイス・アクション=VA)」を実施してきました。
今年で4回目となったVA2022は、「あなたと未来を拓くビジョン2030」として5項目を掲げました。その中で、「“地球の未来”を守る日本に」の項目を立て、「『核兵器のない世界』実現のために、唯一の戦争被爆国である日本が核保有国と非保有国の真の『橋渡し役』を担わなければいけません。核兵器禁止条約の早期批准をめざし、日本のリーダーシップで『核兵器と戦争のない未来』をつくりましょう」と、真正面から全国の青年に問い掛けました。
若い世代の多くの方が世界平和の危機に思いを寄せ、「核兵器があるから使いたくなる。だから、ない方がいい」と最もシンプルに、最も鋭く、誰もが求めることを全国各地で、声を発しました。
「核なき社会を実現する」。その思いを一つに、核廃絶へ向けて、VAの声を原動力に行動を加速します。日本政府の核兵器禁止条約・締約国会議へのオブザーバー参加に対する姿勢も、「橋渡し」としての具体的な取り組みも、「歴史を動かすのは青年の熱と力である」との覚悟で、党青年委員会が「大衆とともに」との立党精神のまま、現場から動かしてまいりたい。
平和創出行動に参加した三浦青年局長と平木大作青年委員会顧問、安江伸夫学生局長(いずれも参院議員)は7月26日午後、党広島県本部の議員らと共に広島市の平和記念資料館(原爆資料館)を見学。平和記念公園内にある原爆死没者慰霊碑と韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花しました。
同日夜の青年フォーラムには三浦青年局長、平木顧問、安江学生局長、高橋光男青年副委員長(参院議員)が出席。矢倉委員長と全国の青年議員がオンラインで参加し、金城幸盛・党沖縄県本部青年局次長(糸満市議)による平和構築へ向けたアピールや、高原伸一・党広島県本部青年局次長(三原市議)らが読み上げた平和宣言の採択などが行われました。