夏到来へ空調設置進む

2019-06-18 ニュース

2019年6月18日付け公明新聞

公明推進の補助金 全国約1千市町村が活用 
寒冷地除く 普通教室ほぼ全てに整備
本格的な夏の到来を前に、公立小中学校普通教室へのエアコン(空調)設置が全国で急速に進んでいる。夏休み以降に工事を予定する学校も含めると、寒冷地を除くほぼ全ての普通教室にエアコンが設置される見通しだ。いずれも、公明党が強力に推進し、2018年度第1次補正予算で創設された補助金を活用した取り組み。

文部科学省によると、全普通教室へのエアコン設置に向けて同補助金を受けたのは約1000市町村に上る。この数は、全1741市区町村のうち、既に設置を完了した市区町村(昨年9月時点で625)と北海道など寒冷地を除いた、ほぼ全ての市町村に相当する。

猛暑が続いた昨年夏は児童生徒の熱中症が相次ぎ、小学生が亡くなる事故も発生。学校の熱中症対策の強化が急務となったが、昨年9月時点でのエアコン設置は、全国の普通教室の58%にとどまっていた。

公明党は、政府に設置を急ぐよう繰り返し要請。その結果、政府・与党は18年度第1次補正予算に、公立小中学校の全普通教室へのエアコン設置に向けた補助金として総額822億円を計上することを決め、昨年11月に成立させた。これを受けて公明党の地方議員が全国で推進したことで、設置に踏み切る市町村が相次いだ。

例えば、兵庫県では同補助金を活用して、県内全域で設置を完了させる。県教育委員会によると、設置率は昨年9月時点で67.9%だったが「夏休み前までに10ポイント弱は増える。夏休みを経てさらに増えることは確実で、今年度中には100%を達成できれば」としている。

エアコンは、設置費だけでなく電気代など維持費の確保も不可欠であり、公明党は自治体への支援を主張。これを受け政府は、維持費の支援を決め、19年度予算では69億円を確保した。

児童の熱中症 防げる
稼働初日の小学校を訪問
埼玉・吉川市で矢倉氏


新設のエアコンについて話を聞く矢倉氏(手前右)ら=17日 埼玉・吉川市

公明党の矢倉かつお参院議員(参院選予定候補=埼玉選挙区、自民党推薦)は17日、国の2018年度第1次補正予算の補助金で普通教室へのエアコン新設工事を終えた埼玉県吉川市立旭小学校(馬場重弘校長)を訪問し、初稼働した教室の様子を視察した。同市議会公明党のメンバーも同行した。

エアコンが初稼働した6年生の教室では、児童から「涼しくなって最高!」などの歓声が上がった。馬場校長は、「児童の夏の熱中症対策には毎年かなり気を遣っており、教室の室温調整に苦労してきた。エアコン設置でその問題が解消される」と語った。

なお、同市では、この補助金などを活用し、今年度中に公立小中学校の普通・特別教室全てにエアコン設置を完了させる。

視察後、矢倉氏は「今後は体育館へのエアコン設置など、学習環境の改善をさらに進めたい」と語った。

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