2016-09-16
先月25日から28日の日程で、政務官として農林水産省を代表しアフリカ・ケニアを訪問、無事、帰国しました。
日本によるアフリカ支援の枠組みである「TICAD6(第6回アフリカ支援会議)」の全体会合に安倍総理のもとに出席させていただきました。また、アフリカ各国の大臣等と個別に、農林水産分野における支援のあり方を議論してまいりました。
大臣の名代ですので、私の発言・行動全てが日本の農水省を代表してのものとなります。無事、大役を果たさせていただいたと思っております。
滞在中、国連食糧農業機関の事務局長やケニアの農畜水産大臣などと会談、また、マラウイやガーナなど各国の大臣や副大臣などと懇談しましたが、あらためて感じたのは、食分野支援における日本への強い期待です。
日本は、2018年までの10年間でサハラ砂漠以南のアフリカ地域のコメ生産を2倍にするなどの目標を掲げ、着実に進めておりますが、生産面のみならず保存や加工、物流のあり方などアフリカの課題は多いです。アフリカ人口は2050年には今の2倍近くになるといわれています。その食を支えるため時間的猶予はありません。
担い手としての日本企業の力も必要であり、生産のみならず食産業全体の企業の連携役として農水省のより積極的な関与も求められています。現地も企業投資を強く求めていました。
投資環境の改善が急務です。
また、農業はその土地ごと、気候ごとに最適なやり方が異なります。ただモノをつくり売り込むだけで支援ができるものではありません。
「人を育てる」ことを特色とする日本の支援姿勢や技術こそ輝きを放ち、それを通じて、日本とアフリカの絆はさらに強まります。
栄養改善(和食振興も含まれます)や、農業支援を通じた女性雇用の促進なども日本の得意とする分野です。
農業支援を通じた外交戦略の重要性も現地で感じました。
「21世紀を『アフリカの世紀』に。」
私の師匠の言葉として、現地で多くの方にこの信念を伝え、「苦しんだ国々こそ幸せになる世紀としよう」と呼びかけました。
素晴らしい言葉をありがとうと感謝いただくたび、この言葉の持つ深い意味をあらためて感じさせていただいています。
小さな一歩を大きな前進と変えていきたいと思います。
以下に、訪問の詳細を貼り付けます。お時間あるときにご覧いただけると幸いです。
1.FAO(国連食糧農業機関)のグラティアーノ事務局長と会談
2.ケニアのベット農畜水産省長官と会談
3.「気候変動と森林に関するワークショップ」にて各国大臣等と懇談
4.「気候変動と森林に関するワークショップ」にてプレゼンテーション
5.テーマ別会合「質の高い生活のための強靭な保健システム促進」にて政府を代表し発言
6.ジャパンフェアにて。現地女性従業員などと懇談(ハグ!)